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ナノ光ファイバを用いた蛍光性ナノ粒子の一粒子計測

藤原 正澄氏

関西学院大学 理工学部 環境・応用化学科

助教 藤原 正澄氏

※ 所属、役職等は受賞当時のものです

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研究概要

蛍光性ナノ粒子の一粒子計測技術は、光通信や生体組織の観察など幅広い応用が期待されている。

しかし、計測機にナノ粒子からの光を効率よく集めることが困難であった。

藤原氏は、直径 300ナノメートル(nm) という極細のナノ光ファイバの作製に成功し、その表面に蛍光性ナノ粒子を接触させることで、ナノ粒子から生じた光子を効率よく集める手法を世界に先駆けて確立した。

この方法による一粒子蛍光検出は、従来の手法に比べて約 10 倍の集光効率を達成している。

この研究は、高効率集光デバイスとして、量子情報科学や生命科学の分野における新しいセンシングへの応用が期待される。

※ナノ光ファイバ:通常の光ファイバを、直径が数百ナノメートル(nm)まで微細化したもの。
※蛍光性ナノ粒子:半導体人工原子(量子ドット)に代表される、特定の波長に強い蛍光を示す粒子。