分光データを利用した
医薬品生産プロセスの
リアルタイムモニタリングと制御

金尚弘

東京農工大学
工学部化学物理工学科
准教授

金 尚弘

※ 所属、役職等は受賞当時のものです

研究概要

近年、医薬品生産の高効率化のための新技術開発が求められている。その一環として、バッチ生産※から連続生産へ転換するための技術開発が進められているが、連続生産の実現には生産プロセス内の医薬品の情報をリアルタイムにモニタリングする技術が必要不可欠である。しかし、医薬品の品質をリアルタイムに直接測定することは困難であることが多い。また、従来の近赤外スペクトルから医薬品の品質を予測する手法には、予測精度が経時的に低下するなどの欠点があり、生産プロセスでの活用には課 題があった。金氏は、近赤外スペクトルから医薬品の品質を安定的かつ高精度に予測する手法の開発を目的に、データサイエンスの技術を活用した新たなデータ解析手法を開発した。本手法を用いたリアルタイムな品質管理・制御を行うことで、コスト削減にとどまらず、環境負荷や事故リスクの低減も可能となり、医薬品生産プロセスの効率化を実現することが期待される。
※各工程が独立し、一つの工程終了後に生産物をサンプリングし て品質を確認し、次の工程に移行する生産方法。

題があった。金氏は、近赤外スペクトルから医薬品の品質を安定的かつ高精度に予測する手法の開発を目的に、データサイエンスの技術を活用した新たなデータ解析手法を開発した。本手法を用いたリアルタイムな品質管理・制御を行うことで、コスト削減にとどまらず、環境負荷や事故リスクの低減も可能となり、医薬品生産プロセスの効率化を実現することが期待される。
※各工程が独立し、一つの工程終了後に生産物をサンプリングし て品質を確認し、次の工程に移行する生産方法。