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パラメータ感度プロットの開発とリチウムイオン二次電池のモデリングへの応用

丸田 一郎氏

京都大学大学院工学研究科
航空宇宙工学専攻

准教授 丸田 一郎氏

※ 所属、役職等は受賞当時のものです

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研究概要

あらゆるものが繋がる第四次産業革命後の次世代社会では、複雑なネットワークで実現されるシステムが重要な役割を担う。そのようなシステムを適切に制御するためのモデリングにおいては、実システムと同等の複雑さを持つモデルの利用は非現実的であり、シンプルかつ必要な精度を持つモデルを構築しなければならない。したがって、モデルのシンプルさと精度のバランスをより精密に評価する技術が必要となる。 丸田氏は、この問題を解決するために、モデルのシンプルさと精度のバランスを周波数領域で可視化する「パラメータ感度プロット」の技術を創出した。さらに、この技術を二次電池に応用し、二次電池の充電率や劣化具合を推定するための精度が良く信頼性が高いモデルを開発、合理的なモデル化指針を与える新しい考え方を示した。 この研究は、二次電池のみならず、今後社会が直面する次世代の複雑なシステムのモデル設計への貢献が期待される。

モデリング:対象の構造や物理現象を数学的に定式化すること

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