測定対象の多様化に向けたスパッタナノカーボン薄膜電極の開発 ≪実用化しやすい簡便・安価な計測方法で、測定できる対象物質の範囲を拡大≫

加藤 大氏

産業技術総合研究所 バイオメディカル研究部門

主任研究員 加藤 大氏

※ 所属、役職等は受賞当時のものです

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研究概要

電気化学測定法は、分子の酸化還元反応の際に流れる電流や電極界面の電位を測定することで、対象物質を検出する手法である。簡便・安価な検出手法として期待される一方、測定できる電位範囲が狭く微量物質の検出も困難であることから、測定対象となる物質が限られる点が課題とされてきた。

加藤氏はカーボン薄膜材料の精緻な設計により、従来電極では検出できなかった全核酸塩基などの生体分子、ビタミンEなどの抗酸化物質、ヒ素などをきわめて高感度かつ再現性良く測定できる「スパッタナノカーボン薄膜電極」を開発した。

本研究は電気化学法の適用範囲を拡大するものであり、飲料・食品・環境・生体といった多くの分野における実用化が期待される。さらに、これまで電気化学的な分析が困難であった物質の標準定量法となり得る技術としても注目される。

※カーボン薄膜材料:構造制御によりグラファイトのような高い導電性とダイヤモンドのような硬度を併せ持ったナノカーボン薄膜

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