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電位差法による超臨界水溶液のpH測定装置の開発

陶 究氏

東北大学大学院 環境科学研究科 環境科学専攻

助手 陶 究氏

※ 所属、役職等は受賞当時のものです

論文要旨

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超臨界を含む高温高圧水反応場は、物質合成・変換・改質の新規反応場として近年積極的に注目を集めている。これまで我々は高温高圧水反応場の溶液環境に関する情報を把握する上で最も有効なpHの測定手法の開発を進めてきた。特に電位差測定用電気化学セルについて装置防食・絶縁に加え、厳密な温度・圧力制御、電極の選定・設計、電極サイズ・表面積の決定、参照液と被検液の接触手法・液絡部の開発、圧力シール等について詳細に検討を進めた結果、超臨界域においても常温常圧と同じ理論を用い、電位差法によるpH測定を可能とする装置を開発したので報告する。

*東北大学大学院

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研究概要

超臨界水溶液のpHを直接かつ高精度で評価可能な装置を世界で初めて開発。

超臨界水反応場を利用したナノ粒子やナノワイヤーといった新規機能性金属酸化物材料の設計や、廃棄バイオマスからの有用化学原料の回収プロセスの構築に寄与するものと期待される。