堀場雅夫賞ロゴ Masao Horiba Awards/堀場雅夫賞
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弊社創立50周年を迎えた平成15年、HORIBAグループは計測技術研究に従事する社外若手研究者を対象とした賞を創設しました。本賞は、画期的な分析・計測技術の創生が期待される研究開発に従事する国内外の研究者・技術者を支援し、これにより科学技術における計測技術の地位をより一層高めることに貢献しようというものです。分析・計測技術の中でも堀場製作所が育んできた原理や要素技術を中心に毎年対象分野を定め、ユニーク、かつその成果や今後の発展性を世界にアピールすべき研究・開発にスポットを当ててゆきます。

2010堀場雅夫賞の対象分野は、人間の健康・安心・安全に影響する空気中の拡散物質のノンサンプリング計測に着目します。

あらゆる発生源から空気中に放出された化合物は、拡散速度が早く移動距離が長いという特徴があり、放出されてから比較的短時間で広範囲に影響を及ぼし、その間に様々な形態に変化して周囲の環境に影響を与えます。特に人間の生活や健康に被害を及ぼす物質に関して、空気中での時間的・空間的な変動やその変化過程を正しく把握することは、人体への影響を予測する上で重要な課題となっています。
このような背景から、空気中の拡散物質に関わる研究は、かつての光化学スモッグに代表される局所的なフィールドに限定した研究から、発生源や移動経路、さらに空気中での化学反応や消滅過程、加えてそれらのモデリングなど、多方面にわたる研究分野へと発展してきました。
空気を採取し、濃縮・分離などの前処理をして検出器に導入する従来の計測方式では、採取した空気の性質を変化させる妨害成分が測定値に大きく影響し、正確な濃度の把握が困難な成分もあります。また検出までに多くの操作や時間を費やすため、目的成分を迅速に検出するには限界があります。それ故、目的成分の迅速な検出と、かつ高い計測精度の維持のためには、サンプリングを必要としない計測技術が求められ、その技術は今後ますます重要になると考えられます。

2010堀場雅夫賞では、このような背景から、空気中の拡散物質に関するノンサンプリング計測に着目し、その技術を募集分野に設定します。産業の基盤を支え、将来の発展に重要な本分野において、学術的基礎から応用までユニークな研究開発に従事され、将来の分析・計測技術発展の担い手となられる方の積極的な応募を期待しています。

2010堀場雅夫賞実行委員長
株式会社 堀場製作所
代表取締役副社長 石田 耕三
石田耕三の署名


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